アンフェアな、
Category : 一時保存
「雪平! どこにいくんだ!」
会議室、小久保の声が響く。
いつもなら――いや、以前なら止まらないはずの歩みは、一度だけぴたりと止まる。
「それは、命令ですか?」
小久保が何も言えずに黙っていると、雪平はまた再び歩き出した。
悪態と共に、机が叩かれるような音が響いた。
三上が聞く。
「雪平、どうしたの?」
「なにが?」
「いや、小久保とお前。最近変じゃない?」
「別に。ただ一度だけ命令を聞いてやるっていったの。使いどころが分からなくて困ってるだけでしょ」
「へええ」
それっきり三上は黙る。
しかしふとなにかに気がついたように。
「なあ、雪平。お前最近俺を頼ってくれてなくないか?」
「そうでもないわよ」
「そうか? それにしては頼みごとが少ない気もするけれどな」
「頼みごと、ね」
会議室、小久保の声が響く。
いつもなら――いや、以前なら止まらないはずの歩みは、一度だけぴたりと止まる。
「それは、命令ですか?」
小久保が何も言えずに黙っていると、雪平はまた再び歩き出した。
悪態と共に、机が叩かれるような音が響いた。
三上が聞く。
「雪平、どうしたの?」
「なにが?」
「いや、小久保とお前。最近変じゃない?」
「別に。ただ一度だけ命令を聞いてやるっていったの。使いどころが分からなくて困ってるだけでしょ」
「へええ」
それっきり三上は黙る。
しかしふとなにかに気がついたように。
「なあ、雪平。お前最近俺を頼ってくれてなくないか?」
「そうでもないわよ」
「そうか? それにしては頼みごとが少ない気もするけれどな」
「頼みごと、ね」
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